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米国がブラジル人のビザ発行を簡易化

 地元メディアによると、オバマ米大統領はフロリダ州のディズニー・ワールドで演説を行い、ブラジル人に対するビザ発行を簡易化すると発表しました。発表ではビザ再発行の際の面接が免除され、発行までの待機期間が短縮されることになります。ビザ発行時の面接免除は高齢者と子供にも適用されますが、正確な年齢については未定です。ビザ発行申請者の80%の手続きを3週間以内に行い、これによって在ブラジル米国大使館のビザ発給能力が40%向上するとしています。

観光の振興とビジネスチャンスの増加

 オバマ米大統領は「今ディズニー・ワールドで私が演説しているのは、多くの観光客にここへ来てほしいからだ」と述べ、「米国が世界一の観光旅行先になれるよう全力を尽くす。観光客が増えることで多くのビジネスが生まれ、雇用者の増加につながる」と指摘しました。
 観光復興に向け米国政府は、ブラジル以外の中国、インド両国民もビザ発行簡易化のの対象にしています。米国国務省および国内保安局が共同で提出した報告書には、ブラジルと中国でビザを申請した数千人がこの恩恵を受けるとしています。面接が免除されることで、再発行を必要とする観光客が米国を再び訪問できるようになるほか、ビザ発行を初めて申請する人に迅速に対応できるようになり、多くの観光客を米国に呼べるとしています。