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家族殺害した祖父が自殺

 妊娠3か月の娘とその夫、さらに自分の妻と3歳の孫を殺害した容疑で起訴されていた運転士のジョゼ・コレイア・アラウージョ容疑者(56)が16日夜、入院していたサンパウロ市内の病院で死亡しました。同容疑者は家族を射殺後、娘のアナ・パウラ・ドス・サントス・コレイア・ミランダさん(33)の住居で38口径の銃を頭部に向けて発砲し、負傷しているところを警察官が発見、病院に収容していました。
 メディアによると、容疑者は娘夫婦と孫のダビド・ドス・サントスミランダくん(3)を銃で殺害、自宅で妻エデリセ・ドス・サントス・レイテさん(67)も殺害していました。娘夫婦と孫の3人は容疑者と同じ病院に運ばれましたが、全員の死亡が確認されています。
 事件を調べた警察によると、アラウージョ容疑者は娘夫婦との関係がしっくりいかなくなったため、家族全員を殺害、自殺することで家族関係のもつれに決着をつけたとみています。同容疑者は1998年にサント・アマーロ区で3人を殺害して30年4か月の実刑判決を受け服役していました。しかし、刑期の一部を終えたところで執行猶予となり釈放されていました。