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リオの客船で80人が食中毒

 チリのバル・パライーゾ港からリオ港に入港したホーランド・アメリカライン社の豪華客船「フェーンダム」号の乗客1800人中、約80人が食中毒になり、米国人女性1人が死亡しました。同客船の乗客はほとんどが外国人でした。
 地元紙フォーリャが報じたところでは、リオ州観光局のロナルド・アザロ局長は、「同客船がバル・パライーゾ港を出港した6日には船内で健康上の問題が生じており、国家サニタリー監督庁に連絡が入っている。リオに入港した22日には乗客2人が腸の異常を訴えていた」と語っています。
 乗客72人と乗務員7人が食中毒にかかりましたが、はっきりとした病名は未公表です。アザロ局長は、リオ市民への危険性はないとしており、「国家サニタリー監督庁が連絡を受けた際、感染の危険性が分かっていたら州政府に連絡があったはず」と述べ、感染性の病気ではないとしています。
 事件の調査に当たっている連邦警察は同客船の担当医に事情聴取を行い、女性の死因は自然死だった可能性が高いと見ています。