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グアルーリョスなど近郊都市の不動産が人気

 地元メディアによると、サンパウロ市内の不動産高騰で、サンパウロ市民はABC地区やグアルーリョス市などサンパウロ市近郊の町に住居を求める人が増加しています。サンパウロ市での1平方メートル当たりの不動産価格は5千〜1万5千レアルですが、ABC地区では2千〜6千レアルと半額以下で販売されています。
 大ABC圏不動産建設管理協会のミルトン・ビグッシ会長は、近郊都市の不動産が価格と質でサンパウロ市民を引き付けていると指摘、「不動産購入者の80%は新婚夫婦で、その半数はサンパウロ市で働いている」と語っています。サンパウロ市民の近郊都市への移り住みが、早朝に職場に向かい夕方に帰宅する、いわゆる「振り子運動」する人の増加となり、サンパウロ市内の交通渋滞に拍車をかけている面もあるようです。
 サンパウロ市東部に住んでいた設計士のアンドレー・カルドーゾさん(34)は、ABC地区ではより低価格で質の高い物件を購入できることを知り、サント・アンドレー市内のアパートを購入して妻と2人の娘と共に引っ越し、「生活は快適」と話しています。