中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

10歳の児童が教師銃撃後に自殺

 サンパウロ州サンカエタノ・ド・スール市の市立小学校で22日、男子児童(10)が女性教師(38)に発砲した後に校内で自殺する事件が起きました。警察によると、事件が発生したのは休み時間が終わった直後の教室内で、男子児童がロジレイデ・ケイロスオリベイラ教諭の背中に向けて発砲した後、教室から出て階段付近で自身の頭部に銃弾2発を発射し自殺しました。
 地元メディアによると、撃たれた教師、撃った児童ともに救出されたときは呼吸していましたが、児童は搬送先の緊急病院で2回にわたる心臓停止を起こし、1時間後に死亡しました。撃たれた教諭は、応急処置を受けて軍警のヘリコプターで病院へ搬送され、銃弾の摘出手術を受けて命を取り留めました。

動機

 小学校校の生徒及び職員らによると、児童は穏やかな性格で成績も良く、学校内で問題を起こしたことは一度もありませんでした。いじめられていた過去もありません。
 一方、被害者の恋人は「教諭は理事会に対し、児童がクラスメートに乱暴したり口答えしていたことを以前から訴えていた」と述べています。しかし、同校に通う児童やモアシル・ロドリゲス市内保安局長は、児童が非行児童だったことを否定しています。
 第3地区警察署のルシ・フェルナンデス警部は児童の犯行動機を捜査するとともに、事件当時に教室内にいた24人のクラスメートに対して、精神科医を同席させた上で事情聴取を行うことにしています。