中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

サンパウロ市内に格安ホステルが増加

 サンパウロ市内でバックパッカー用ホステル(低価格ホテル)が23軒に増加し、安い宿泊費で旅をしたい若者に喜ばれています。ホステルの種類も多様で、サッカーやサンパウロ市の歴史をテーマとしたものから、建物内でバールを営業しているものまであります。
 昨年10月にオープンした「ゴル・バックパッカーズ」は、部屋ごとにサンパウロ州のプロサッカーチーム名が付けられ、サッカーファンを引きつけています。経営者のラルフ・ニコリシェさんは「ワールドカップ(W杯)などの大規模なイベントが開催されるし、これから客が増えていくはず」と早くも算盤勘定に余念がありません。
 サンパウロ市中心部ベラ・ビスタ区の「パウリセイア・ホステル」は、民家を改装して6月20日にオープンしたホステル。食事はフェイジョン、アカラジェー、タピオカなどブラジル特有の食材を利用した料理が準備されています。同ホステルの各部屋は、サンパウロ市の地区名が付けられており、日系人が多いリベルダーデの名前が付けられた部屋は和風のデコレーション、イビラプエラ部屋とアニャンガバウー部屋には同名の公園や渓谷の写真が飾られています。経営者のベアトリス・ロッシャさんは「寝室からサンパウロ市になじんでもらうため」と地区名を付けた理由を説明していました。
 ホステルの一定水準を保つためにサンパウロ市役所と提携してサンパウロホステル協会が設置されています。協会に入会許するには決められた基準を満たす必要があり、同協会加盟ホステルであれば、安くても安心して宿泊することがで来ます。