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パラナで日系女性を殺害、同僚を殺人容疑で逮捕

 パラナ州クリチーバ市在住の日系3世ルイゼ・サユリ・マエダさん(22)が5月31日から行方不明になっていましたが、さきごろ同市カンポ・ジ・サンタナ区で頭部に2発の銃弾を受けた遺体で発見されました。
 警察はすでに、ルイゼさんの殺害および遺体遺棄容疑で、同僚のファビアナ・ペルペトゥア・デ・オリベイラ容疑者(20)、マルシア・ド・ナシメント容疑者(21)2人を逮捕しており、共犯者と見られるエルビス・デ・ソウザ容疑者の行方を追っています。逮捕された両容疑者は、警察の取り調べに対し供述内容が一定せず、慎重に調べを進めています。
 殺されたルイゼさんの従姉妹で12日に日本から帰国したフェルナンダ・ノリコ・ヒガ・マキヤさんはサンパウロ新聞に対し、「ルイゼは日本に出稼ぎに行き、1年4か月間日本で一緒に暮らしていたので、とてもショックです。彼女は昨年1月帰国しましたが、再び訪日する予定でした。訪日する時期を、大学を休学して直ぐに行くか、卒業してからにするか悩んでいました」と話しました。
 ルイゼさんは、クリチーバ市内のショッピングセンター内にあるヨーグルト販売店の主任として勤務していました。警察は当初、同僚のファビアナ容疑者とマルシア容疑者が売上金を盗んでいたことをルイゼさんに知られたため、口封じのために犯行に及んだと発表していました。
 しかし、フェルナンダさんによると、ルイゼさんの母親は「同僚が売上金を盗んでいたことをルイゼは知らなかった」と言っており、警察の発表とは違っています。
 また、ルイゼさんの母親は「行方不明になった日の午後9時20分頃に娘から連絡があり、同僚のマルシアさんと遊びに出掛けていて、帰りも送ってもらうと 言っていた」と警察に説明しています。このため警察は、マルシア容疑者に事情を聞いたところ、関与を否定していた同容疑者は、ルイゼさんの死体が発 見されると、マルシア容疑者の恋人であるエルビス容疑者が関与していたとを供述しました。
 警察は、ショッピングセンター内に設置された監視カメラに、ルイゼさんが行方不明になった日にルイゼさんと一緒に退社するエルビス容疑者の姿が映っていました。これについて同容疑者は、最初は「バスで帰宅するためルイゼさんとはすぐに別れた」と供述していましたが、ファビアナ容疑者が所持しているカルトン・トランスポルテ (バスの回数券カード)を調べた結果、当日の帰路はバスを利用していないことが判明しています。
 取り調べの翌日、ファビアナ容疑者が錯乱状態になったことから、警察はコカインなどの麻薬を使用したためと見ており、前日の証言を覆すなど不審な点も多いことから逮捕に踏み切ったものです。
 警察は21日夜になって、同店の役員への聞き取りから横領の事実はなかったと発表しました。担当の マルセロ・レモス・デ・オリベイラ警部は「犯行動機に変更があったとしても、マルシア容疑者とファビアナ容疑者の殺人容疑が消えたわけではない」と話しました。
 現在警察は、行方が判らないエルビス容疑者の発見に努める一方で、マルシア容疑者とファビアナ容疑者の取り調べを継続、犯行の動機の解明を急いでいます。