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ブラジルの小さな町で「ガンバレ、ニッポン」

 リオデジャネイロ州ペトロポリス市で今年も、8月6日から14日まで文化祭が開催されます。この文化祭はペトロポリス市役所、在リオ日本総領事館及びペトロポリス日系協会の共催で開催されてきましたが、今年は東日本大震災のために自粛するということで、日本総領事館は参加できないことになりました。
 しかし、ペトロポリス市は逆に、日本の大震災被災者に対するペトロポリス市民の「一日も早く回復してほしい」という願いを伝えたいとして「ガンバレ日本」のエールを送るイベントにしようと提案、大がかりに行うことになりました。
 文化祭展覧会場であるペトロポリス市立文化センターの前の広場に仮設舞台を作り、「ガンバレ日本」のテーマのもとに、8月6日(土)の開会式から始まって、翌7日(日)までの2日間は、大々的な行事を行います。広場には、同時に仮設の日本食堂や売店を設置、「ガンバレ日本」と書いた2000枚のTシャッツを参加市民に配ってイベントを盛り上げようという企画も立てられています。
 ペトロポリス市は日系人の少ない都市で、ペトロポリス日系協会の会員も、日本や日本文化に何らかの形で関わっている、興味を持っているという非日系人が大部分を占めています。
 日本とはのつながりの少ない地方都市が市を挙げて日本を応援してやろうという気持ちに応え、ニッケイ協会は成功させるべく細々とした作業に取り組んでいます。この市民の気持ちを日本の人達に伝えたいと思いながら、それにはペトロポリス日系協会だけでは力不足のため、リオの各日系団体も協力して、文化祭を盛り上げようとしています。