ブラジルでは最近、喫煙者数が減少していますが、慢性閉塞性肺疾患による死亡率が世界平均を上回るようになりました。国立がん院が「世界禁煙デー」イベントで発表したもので、国内の慢性閉塞性肺疾患による死亡者のうち男性は10人中8人(世界平均は5人)、女性は10人中6人(同2人)が喫煙者でした。
慢性閉塞性肺疾患は気管支炎や肺気腫の症状として現れる呼吸器疾患です。肺気腫の90%は喫煙が原因とされます。気管支炎は炎症で肺胞を破壊することもあり、呼吸困難を引き起こしたりします。
国立がん院は、40歳以上の6〜7%のブラジル人に慢性閉塞性肺疾患の徴候があると推定しています。このほか、老若男女を問わず、約100万人が喫煙に関連した慢性呼吸器疾患を有していると見ており、心臓血管病、がんに次いで、国内の病死原因の3位とになっています。