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ジルマ政権、女性重要視公約足踏み

 フォーリャ紙によると、発足して4か月になるジルマ政権が、政府管理職や連邦下級補佐職などに女性リーダーの配置を多くする公約が果たされていないと報じました。ブラジル労働者党の新しい管理職に関するデータによると、行政管理職などの主要な公職に就いている女性は262人中55人と全体の5分の1を少し上回るのみです。
 女性が就く行政職には行政秘書や州の局長、補佐官長、研究機関長などがありますが、現在これらのエリート管理職に就く女性の割合は、ルーラ前政権末期よりも大幅に低下しています。
 ジルマ現政権になってからルーラ政権以前に戻り、公職に就く女性の割合は半数にも満たない状態となっています。女性職員らは、公職で一番低い階級に相当する行政文官の45%を占めているに過ぎません。女性リーダーが減少した理由は、公職における階級が進むほど政党との厳しい政治交渉が増加、女性はその交渉力に劣る、と考えられているようです。