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海賊版商品の市場をサンパウロ州が認可?

 サンパウロ市中心部のブラス地区パチオ・ド・パリで行われている「フェイラ・ダ・マドルガーダ(夜中の露店市場)」は、現在、サンパウロ市が暫定的に管理をしていますが、その市場には海賊版商品(ピラッタ)が数多く売られており、「州の管理地で海賊版が売られるのは問題」と批判の声が上がっています。サンパウロ州軍警察とサンパウロ市では、この批判の声を受け、今週から海賊版商品の一斉取り締まりを開始する予定です。
 同市場には約4500店の露店、屋台が軒を連ね、アディダス、ナイキ、ルイ・ヴィトンをはじめとする有名ブランドの偽物の時計、カバン、スポーツシューズなどが堂々と売られています。昨年9月、政府から指示を受けたサンパウロ市は、小売店の店主や購買者により良い環境を提供するため、同市場の暫定管理を開始しました。ジルベルト・カサビ同市市長は就任時に管理費は徴収しないと発言しましたが、小売店の店主らによると管理費として月額250レアルを支払っているようです。
 サンパウロ市議会では23日から、フェイラ・ダ・マドルガーダ委員会が海賊版商品の本格的な調査に乗り出しました。委員長のアジルソン・アマデル市議は「私たちは、市が公共スペースでの海賊品の販売を許可するのかどうかを知りたい」と語っています。