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ピンク色の紙幣に注意!

 エスタード紙の報道によると、カイシャ・エレトロニコ(ATM、現金自動預け払い機)がダイナマイト(爆発物)で爆破されるという現金強奪事件が相次いでいます。ATMを爆破した場合、一部のATM紙幣にピンク色の染料が付着する措置が取られているため、ブラジル中央銀行は18日の記者会見で、紙幣がピンク色に着色していたり、しみが付着している紙幣を受け取らないよう注意を促しました。
 この注意喚起は、すでにサンパウロ州内でピンク色に着色したり、しみの付いた紙幣がかなり出回っていることから行われたもので、特にサンパウロ市から100キロほど離れたカンピーナス市周辺にく見られます。一般捜査警察署(DIG)は、カンピーナス市周辺でATMをダイナマイトで爆破したり、溶接用バーナーで焼き切ったりする事件が20件発生しているためではないかと推察しています。
 実際にカンピーナスでは、ネイリストの女性がATMから現金を引き出した際に、50レアル紙幣の中に1枚だけピンク色に着色された紙幣が混ざっていました。この女性は翌日、銀行の窓口で事情を説明して紙幣を交換してもらいました。
 もう1件は、ガソリンスタンドで支払いの際に着色した20レアル紙幣を出した男性がいたため、不審に思った店員が警官を呼びました。この男性はパン屋でも同じように着色した紙幣で買い物をしようと試みていたことが判り、警官が職務質問を続けたところ、返事がしどろもどろになり、犯罪歴などを調べ逮捕に踏み切ったということです。
 日本からブラジルへ行く予定のある方は、ブラジルで紙幣を受け取ったり、使ったりするときは、十分に気をつけて下さい。