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パラー州3分割へ州民投票を実施

 パラー州議会は、パラー州パラー州、カラジャス州、タパジョス州に3分割するために州民投票を行うことを決議しました。州民投票は6か月以内に行う予定で、国会でも大勢は分割が承認される方向で話が進んでいます。現在のパラー州の規模は、人口=758万1051人、面積=124万7950平方キロ、都市数=143、国内総生産(GDP)=585億レアルです。

カラジャス州

 カラジャス州になる予定の地域は、パラー州の東南部、南部に位置し、最大の都市マラバーをはじめ39市から構成されています。同地域にはバーレ社が開発を手がけている世界最大の鉄鉱山の町パラウアペバスがあり、同市を含めたマラバー、カナアン・ドス・カラジャスの3市には2010年には採掘権料の80%が入っている。その他にもバーレ社は銅やニッケル開発も行っており、鉱物資源に恵まれた地域だと言える。今後鉱山開発のために投資される額は330億ドルと見られます。

タパジョス州

 タパジョス州になる予定地域は、パラー州の西部地域でアマゾン川に面した貿易拠点サンタレン市が最大の都市。リオ・ド・ノルテ、ジュルチ、パラゴミナスでボーキサイトが産出するのをはじめ、ブラジル政府の成長促進プログラム(PAC)でベロ・モンテ水力発電所の建設計画も進行しています。鉱山開発のために投資される額は6億ドルと見られます。

パラー州

 パラー州になる予定地域はアマゾン河口の町ベレン市(人口150万人)を中心に形成されます。鉱山開発各社が15年までに79億ドルを投資することが見込まれています。