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日本からの進出企業をサポートする会社が登場

 サンパウロを拠点に企業コンサルタントとして活動する石原純一氏(47、東京都出身)が、日本人のニーズに合ったサービスを日本語で提供する会社を設立しました。日系進出企業に対しあらゆる面でのサポートを行うことを目的に、不動産業、旅行代理業、各種保険業を営む伯企業グループCOSEBRA(アルナルド・ザナッタ・ジュニオール社長)と提携し、同社のグループとしてジャパンデスク(日本語対応)を設立したものです。
 石原氏は、駐在員の子息として小・中学生時代をブラジルで過ごし、帰国して大学卒業後は日本の大手建設会社に就職、サラリーマンをしていました。1990年に退社しブラジルへ移住。ブラジルでは、貿易および製造業などの事業のほか、大手スポーツ用品メーカーの南米における販売戦略を手がけるなど様々な業務に携わってきました。こうした仕事をこなしながら石原氏は、日本の企業や日本人がブラジルで活動・生活する上で必要なサポートを、日本人の目線で行える専門業者が少ないことに気付き、その必要性を痛感しました。こうした考えから設立したのがジャパンデスクです。
 石原氏は、「信頼の置ける情報やサービスを日本語で提供できる業者が少なく、日本企業の現地法人立ち上げに際しても必要以上に多くの時間と経費がかかっている。日本ではブラジルの的確な情報を得ることはなかなか難しい。日本企業に必要な工場用地や、事務所設立に関する法的知識や幅広い物件の情報提供など、日本語でわかりやすいサービスを提供する業者がもっと必要な時期に来ている」と、多くの日系進出企業が直面する問題を指摘、「できるだけブラジルの事情をご説明し、理解していただきながらより細かなサービスを提供していきたい」と抱負を語っています。