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交通違反者罰金未納入でブラックリスト入り

 サンパウロ市役所は、交通違反による罰金未納入の個人と法人に対し、厳しい措置を取ることを決定しました。同市交通局によると、2006〜09年の罰金未納入者(個人、法人)は69万7000人に上っており、交通違反件数は280万件、金額にして4億4500万レアルに達しています。この巨額の罰金納入を促進するため、今回の決定になりました。
 これまで交通違反の罰金未納入者に対して一番厳しい措置は、違反対象の自動車、オートバイの没収でした。新規則では、未納入者は市税などを支払わない場合に記載される不払い記載台帳(ブラックリスト)に名前が記載されます。ブラックリストに名が掲載になると、個人の場合は銀行でローンが組めなくなり、様々な店舗での分割払いも出来ません。さらに公的な契約も出来ず、ノッタ・フィスカル・パウリスターナによる税金の還付金も得られなくなります。
 法人の場合は、サンパウロ市の税金の優遇措置が適用されなくなると同時に、サンパウロ市が発注する公共事業に応札出来なくなります。
 場合によっては個人、法人を問わず、ブラックリストに記載者は、サンパウロ市によって裁判所に訴えられる可能性もあります。