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ジルマ大統領、企業家300人引き連れ中国へ

 地元での報道によると、ジルマ大統領が中国との経済交流を活発化させるため4月に訪中します。訪中の大統領にはエネルギー、インフラ整備、ファッション、食品、テクノロジー各分野の企業家300人が同行する予定です。ブラジルと中国の貿易は現在、ブラジル側の輸出超過となっていますが、これを維持するだけでなく拡大することが主な目的です。
 ブラジルから中国への輸出産品は、鉄鉱石、大豆、原油などの1次産品が主流となっています。2国間の昨年の貿易額を見ると、中国からの輸入が256億ドル(対前年比60%増)、中国への輸出は308億ドル(対前年比46.6%増)で輸出入ともに大幅に伸長しており、これをさらに拡大するのが訪中の狙いです。
 ブラジル・中国企業家審議会で明らかにされたところでは、2009〜10年の中国からの対ブラジル投資は290億ドルに上り、このうち90%がエネルギー、鉱物資源、鉄鉱石の関連事業に向けられています。訪中団のオーガナイザーを務める外務省のマリア・エジレウザ・レイス氏によると、今回の訪中で中国側がどのような商品、産品を必要としているのかを見極めるために企業家が同行するとしています。