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ジルマ氏の「右腕」ゲーラ官房長官が辞任

 家族ぐるみの不正疑惑が持ち上がったエレニセ・ゲーラ官房長官(51)が、20日までに辞任しました。地元紙の報道で、社会経済開発銀行融資でもゲーラ氏一家が不正を働こうとしていたことが発覚し、ルーラ大統領が辞任を促したものです。大統領選まであと2週間となり、「ジルマ氏の右腕」ともいわれるゲーラ氏のスキャンダルは、これまでのところさして影響は出てないものの、PT党は万全を期したものと思われます。
 このスキャンダルは息子の政府内ロビー活動が切っ掛けとなり発覚したもので、再生可能エネルギー開発の企業が社会経済開発銀行融資の際に、ゲーラ氏の息子や兄弟から契約成立時の仲介料として4億5千万レアル以上を要求されたというものです。大統領は顧問らと相談した上で、ゲーラ氏の更迭を決定しました。