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サントスで「同じ過ち繰り返すまじ」

 1972年から長崎市姉妹都市となっているサンパウロ州サントス市で9日、サントス市とサントス日本人会(土井紀文セルジオ会長)の共催による平和祈念式典が行われました。サントス日本人会副会長を務める中井貞夫市議らの働きかけによって、同市では毎年8月9日を『核兵器廃絶運動の日』とし、平和祈念式典を市の公式行事として今後も継続して行うことが決定しています。第1回目となった今回は、街頭の気温計が16度前後を示す肌寒い天候だったにもかかわらず、100人を超える人が式典に参加し、原爆で亡くなった犠牲者らの冥福を祈るとともに、核兵器も戦争も無い平和な世界を築くために行動を起こすことを誓いました。
 日本移民上陸記念碑のあるロベルト・マーリオ・サンチーニ公園で行われた式典には、土井会長をはじめとする日本人会関係者や同市のカルロス・テイシェイラ・フィーリョ副市長、中井貞夫市議ほか市関係者、ブラジル被爆者平和協会(森田隆会長)を代表してアンドレ・ロペス・ルーラ理事、長崎県人会を代表して同会サントス支部の金崎宣明氏、広島県人会を代表して村上佳和副会長らが出席しました。
 写真:参加者全員が手をつないで黙祷をささげる(サンパウロ新聞提供)