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マルチンス通信次官、日本の地デジ技術を称讃

 ブラジル日本商工会議所の7月懇親昼食会で講演したブラジル通信省のロベルト・ピント・マルチンス次官は「欧米の各方式に比べて日本方式はその確立で遅れをとったが、双方向機能と圧縮技術、さらに欧米方式では考慮されていないモバイル通信(携帯通信)に早くから着目し、技術的にも優れている」と賞賛しました。
 この講演でマルチンス次官は、日本とブラジルの交流の歴史は古く、とても重要なものであると説明、次のようなエピソードを紹介しました。「ジュセリーノ・クビチェック大統領がブラジリア建設を始めた時、当地での野菜供給が問題となり日本人に相談した。しかし日本人からは、ここの土地では難しいという返事。そのとき大統領は簡単なことなら日本人に相談しないよと答えた」と、日本移民の優秀さを語りました。
 同次官は、デジタルテレビ放送の技術についても同様だったと述べ、世界的に「南米各国は欧米の技術を採用するに決まっている」などとも言われていたが、今日、英仏領を除いた南米で日本方式を採用していないのはウルグアイとコロンビアのみであり、これら2国に対しても日本方式採用を働きかけていると語りました。