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新中所得層は「ブランド品」がステータス

 地元紙によると、最低賃金3〜10倍の中所得層は、収入の30〜60%をブランド品購入に充てていることがコンサルタント会社の調べで分かりました。
 同調査では、新たに中所得層入りした人の多くが大衆向け商品ではなく、これまで手が出なかったものを購入したいと考え、ブランド商品は社会上昇のステータスとみなされていることも分かりました。
 これらの人が「豪華さ」の指標として挙げたのは、商品ではナイキやアディダスルイ・ヴィトン、乗用車ではメルセデス・ベンツ。「リッチな場所」ではディズニーランドやフェルナンド・デノロンニャ島などでした。
 「新たに中所得層入りした人は、社会上昇の証として、それまでは欲しくても買えなかった商品を買ったり、敷居が高くて入れなかったレストランなどに行ったりして、1レベル上の社会で認められたいという願望を持っている」と専門家は分析しています。
 こうした動きに業界も敏感に反応、複数の大手企業が新中所得層に照準を絞り、計20億レアルの投資を打ち出しています。