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ユニクロがブラジル進出へ

 日本のカジュアル衣料品の生産・販売のユニクロが数年内にブラジルへの進出を考えているとブラジルで報じられています。ユニクロは、日本国内に800店、中国や米国など国外に140店舗を展開するファンション界のリーダー的存在で、目下のところは中国に力を入れています。同社では、中期計画として新店舗500店の開設を掲げており、「当面はアジアに主眼を置くが、ブラジルへの進出も3〜4年内を考えている」ということです。
 ブラジル国内の同業では、スペインのザラとスウェーデンのH&Mが勢いを増し、それぞれ年商150億ドル規模でしのぎを削っています。ただ、「ファースト・ファッション」の概念で流行品を並べる2社に対し、ユニクロはジーンズやTシャツなどの定番品が中心。品数も1000アイテム以下に抑え、高品質で長く着られるものを提供するため、両者とは競合しないと見られています。
 日本ではユニクロというと、まだ安物のブランドといったイメージがついて回りますが、中国では高級ブランドとして定着しているといわれ、ブラジルではどのようなステータスを獲得するか、興味の持たれるところです。