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長寿の秘訣はぽっちゃり体型

 地元横文字紙が、太り気味の高齢者は手術や感染症、心肺機能の低下からの回復に体内脂肪が役立ち、手術後に良好な結果が得られるという研究結果を報じています。報道によると、体重を身長(メートル)の2乗で割って算出するボディマス指数(BMI)は18.5〜24.9が標準ですが、高齢者の場合は22〜28の肥満傾向にある人が死亡率が低いということです。
 年を重ねれば、体重だけでなく筋肉や骨などにも老化現象が起きます。歯ももろくなり、食事はパンやビスケットなど、柔らかいが栄養価が少ないものを摂取しがち。このため栄養不足に陥りやすく、病気への抵抗力も低くなります。このためある程度は脂肪がついていた方が、抵抗力を維持できるとしています。
 ただし、ボディマス指数が高くても、体脂肪が腹部に集中している場合は、逆に心血管疾患の危険性が高まるので要注意です。下腹部だけが異様に大きいメタボでは、この機能は働かないというわけです。専門家は、「高齢者はむやみに体重増減を調整するのではなく、医師に相談してから」と語っています。