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大統領選世論調査、ジルマ氏、セーラ氏に迫る

 1日発表の全国運輸連合世論調査(1月24日から29日にかけて、全ブラジル24州の有権者2000人を対象)によると、次期大統領候補者の支持率は、ジョゼ・セーラ・サンパウロ州知事(PSDB党)が33.2%で前回に引き続きトップ。2位のジルマ官房長官(PT党)は27.8%ながらも、前回からは6.1ポイント伸張。セーラ氏との差は、前回の10.1ポイントから5.4ポイントまで一気に縮まりました。
 3位のシロ・ゴメス下議(PSB党、SP)は前回から5ポイント強下げた11.9%、マリーナ・シルバ上議(PV党、AC)は1ポイント弱上げた6.8%でした。シロ氏が出馬しなかった場合のシナリオでは、セーラ氏が40.7%でダントツ1位。ジルマ氏は28.5%に留まったものの、前回は大差だったトップとの差を17ポイントから12.2ポイントに縮めました。
 ジルマ氏は、ルーラ大統領の出張に同行する選挙前キャンペーンが奏功しているもようです。今回の世論調査では、PT党支持基盤の東北ブラジルで38%を獲得、25%強のセーラ氏を退けました。セーラ氏の基盤サンパウロを含む南東ブラジルでも5ポイント伸ばし22.7%。これまでの「セーラ氏が圧倒的有利」という予測を覆しつつあります。