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来年度の州知事選の動向ーダッタ・フォーリャ12月世論調査ー

 20日、ダッタ・フォーリャ世論調査州知事候補者の支持率をはじき出し発表しました。サンパウロ、リオ、ミナス州など主要州の傾向を紹介します。

 ○サンパウロ
 ブラジル経済の要、メトロポリタン都市のサンパウロ州は有力政治家が競い合う激戦区です。現時点で出馬が予測されているのは、ジェラルド・アルキミン元知事(PSDB党)、セアラー州から政治基盤を移したばかりのシロ・ゴメス下議(PSB党)、マルタ・スプリシー元聖市長(PT党)、パウロ・マルフ下議(PP党)らと見られています。。
 州内56市の2050人を対象に行われた今回の調査では、アルキミン氏が支持率50%でダントツ1位。ルーラ大統領の後押しも噂されているゴメス氏は14〜16%、同氏のサンパウロ州進出を阻むマルタ氏は14〜19%、マルフ氏は8〜10%でした。アルキミン氏返り咲きの可能性が高まっていますが、PSDB党がジョゼ・セーラ現知事(同党)を候補に立てた場合44〜54%の支持を集めており、同氏再選の可能性が高そうです。

 ○リオデジャネイロ
 現職のセルジオ・カブラル知事(PMDB党)が支持率36〜39%で、元知事のアントニー・ガロッチンニョ氏(PR党)を15ポイント程度引き離しています。フェルナンド・ガベイラ氏(PV党)が14%で3位、「支持なし」も同率でした。

 ○ミナスジェライス
 ヘリオ・コスタ通信相(PMDB党)が31〜37%でトップ、フェルナンド・ピメンテル氏(PT党)が19%、アントニオ・アナスタシア氏が10%でした。他州と比べ、支持未定の回答が23%と目立っています。

 ○連邦直轄地(ブラジリア)
 現職知事のメンサロン汚職に揺れるブラジリアは、再選の野心を未だに捨てないジョゼ・アルーダ知事(DEM党)が8〜11%と低迷。代わって、ジョアキン・ポリス氏(PSC党)が44〜48%と過半数に近い支持を得ています。