サンパウロ市の中心部で東洋系男性を狙った窃盗が多発していますが、サンパウロ市警は9日までに、20人と思われる窃盗団のうち7人を逮捕したと発表しました。現地のオ・エスタード・デ・サンパウロ紙が報じたものです。
警察の発表によると、窃盗団は観光客の多いセー広場やビンテ・シンコ・デ・マルソ街などの繁華街で、財布などを奪うスリ行為を繰り返していました。犯行の手口は、被害者の前方を女性に歩かせ注意をそらして取り囲み、次いで地面に紙をばら撒き周囲の目をごまかした隙に、被害者を突き飛ばして財布を引き抜く、といった方法です。女性が前を歩くことで警戒心が薄れ、歩調が遅くなることを見越した悪賢い手口でした。特に「被害届を出さない」とされる東洋人を狙って犯罪を繰り返しているということです。
