サンパウロ市誘拐対策課は23日、同市イタイン・パウリスタ区の駐車場で昨年12月に誘拐された日系人女性の遺体を発見しました。発見されたのは、実業家の横浜セシリア・キョウコさん（55）で、昨年12月18日、二人の男に誘拐され行方が分からないままでした。同年12月31日に犯人の要求通り身代金は支払われましたが、セシリアさんは解放されず、戻ってきません。このためセシリアさんの三人の息子はこの時点で警察に誘拐事件を通報しましたが、警察ではセシリアさんが解放されていないことから、既に殺害されたと見ていました。
警察では、セシリアさんを殺害したのは、犯人たちの顔を知っていたためと考え、犯人たちはセシリアさんの顔見知りという可能性が強いと見て捜査を続け、さきごろゲルソン・コンセイソン・ドス・サントスを誘拐殺人の容疑で逮捕、殺害と死体遺棄の自供に追い込みました。自供の内容を確認すべく警察が問題の駐車場で現場検証を行ったところ、セシリアさんの遺体を発見したものです。
警察はさらに、自供によって得られた共犯者、ジェニバウド・コルデイロ・デ・オリベイラ容疑者の行方を追う一方、誘拐犯はその他にもいたと見て捜査を継続しています。
