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不法滞在者へ特赦令か

 連邦政府のルイス・パウロ・バレット法務次官は11日、現在約5万人に及ぶ不法滞在外国人に対する特赦令を年内に制定するよう検討していると語りました。特赦令を検討しているのは、特赦を与えた国々から400万人の海外に不法在住しているブラジル人にも、同じ措置が取られることを期待してのため。バレット法相は「第1回不法移民と人身売買の関連セミナー」で講演し、「不法滞在は犯罪ではない」との見方を示し、今回の特赦実施では、すべてのブラジル不法滞在者に対し行う予定としています。今回実施されれば特赦は1998年以来で、1998年には約4万人が恩恵を受けました。
 現在、ブラジル国内の不法滞在者数が多い国籍は、中国と南米諸国、それに韓国、リビアポルトガルとなっています。不法滞在者は、言語能力や差別のため、定職を得るのが難しく、不安定な毎日を過ごしています。