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サトウキビからディーゼル燃料

 バイオ燃料の先進国ブラジルが、2010年からサトウキビからディーゼル燃料の生産をはじめます。この新技術は米国カリフォルニア州のAmyris社が開発したもので、初年度は4億リットル、2012年からは10億リットルの生産を目標にしています。
 生産工程は、酵母を用いる燃料アルコール生産に似ていますが、Amyris社が開発した技術は酵母ディーゼルを分離します。この技術で工業化を目指すヴォトランチン・ニュービジネス(VNN)のフェルナンド・ヘイナキ取締役は「製品はバイオディーゼルではない。純然たるジーゼルである。石油ジーゼルの持っている性質をすべて備えているが、人体に有害は硫黄の含有はない」と語っています。
 Amyris社のジョン・メーロ取締役(ポルトガル出身)は、「サトウキビのディーゼルには、石油ディーゼルに含まれている燃料関係物質が含まれていず、純粋なディーゼルだ。このため空気汚染もなく、地球温暖化防止にも貢献する」としています。