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中国産ニンニクがブラジルで猛勢

 ブラジル市場には中国産の安価な繊維製品をはじめ、電気製品、玩具、家庭用品、果ては機械設備までが氾濫状態にありますが、食用のニンニクの輸入も急激に増え、上半期には80%も増加しました。この急激な増加はブラジル生産者の脅威になり始めています。昨年11月に貿易協議所はアンチダンピングで一箱(10キロ)の価格5.20ドルをさらに5カ年間延長すると決めましたが、輸入の増加傾向は止まりそうもないそうです。
 ニンニク生産者協会によれば、昨年上半期の輸入量は250万箱でしたが、今年は450万箱となっており、アンチダンピング規制実施後もニンニクだけは増えているといいます。ニンニクの国内消費量は2000万箱で、その内国産は600万箱で消費量の30%に過ぎません。