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学生が自主的に読む本は年間1.7冊

 ブラジリアの読書振興研究所はさきごろ、学生の読書習慣に関するアンケート調査を実施しました。結果、学生が自主的に読んでいる冊数は年間1.7冊ということが判明しました。その調査によると、学生が年間に読む書籍は7.2冊。そのうち学校指定や推薦図書が5.5冊を占め、自主的に読むのはわずか1.7冊にすぎませんでした。
 2006年に実施された学力調査の国際比較では、ブラジルの学生の半数以上が「読解力において低レベル」という結果が出ており、研究者らは、ブラジルの学生は読書習慣に乏しく、これが読解力の低い原因ではないかと指摘しています。
 調査の対象となった学生のうち、読書が「好き」と回答したのは全体の32%で、「あまり好きではない」が半数近くの45%を占め、「嫌い」も17%もいました。最近の日本の学生も活字離れが指摘されています。日伯両国の学生は、妙なところで似通っているようです。