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サンパウロの地下鉄は東京より混雑

 東京のラッシュアワーの混雑振りは世界的に有名ですが、最近のサンパウロの地下鉄の混雑はそれを凌駕しているといわれます。朝のラッシュの東京の地下鉄の1平方メートル当たりの輸送人員は7.5人といわれますが、サンパウロは9人なのです。
 サンパウロの人口はほぼ東京と同じくらいなのに、地下鉄網の整備が十分ではないということもあるでしょうが、この混雑はブラジルの経済の活況と無縁ではないようです。
 ブラジル人に対する日本人の印象は、楽天的で遊び人といったところでしょうが、ことパウリスターノ(サンパウロっ子)に限れば、この印象は当てはまりません。とにかく早朝から良く働き、動き回ります。このところの経済の活性化で、人の動きもさらに活発になり、交通機関の混雑も激しくなっています。
 地下鉄に限らず日本とは比べ物にならない広さの道路は渋滞続きで、末尾番号を規制して動ける車を規制しているほどです。こうしたことは、急激な経済成長による負の側面ということになりますが、当局はどのように解決していくのでしょうか。気になるところです。