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携帯電話ドロが増加

 サンパウロ州保安局の犯罪白書によると、強盗・窃盗犯の標的が車から携帯電話に変化していることが分かりました。2000年から2007年までの過去7年に車の強盗・窃盗被害は54%減少、逆に携帯電話の被害は2000年から2006年までの過去6年間で1200%も増加し、被害総数は2万9262台になっています。
 標的が車から携帯電話へ移っているのは、盗難車の再販価格の下落と携帯電話と比べそのリスクが比べものにならないくらい大きいことにあるそうです。盗難車を売ろうとしても、場合によっては500レアル(約30000円)を割るとか。その上に、買ったほうは盗品と分かれば没収され、故買者として処罰されることもあり、買う方でも二の足を踏むのだそうです。というわけで、ドロボウ諸氏は持ち運びに便利で、直ぐに利益になる盗難携帯電話に触手を伸ばしているわけです。
 もっとも、安く、古くさい携帯電話には目もくれないとか。記者の友人が携帯電話ドロに遭い、携帯電話を盗られたのですが、あまりにも古く、単に電話できるだけの代物だったため、ドロボウは舌打ちして道ばたに棄てて逃げ去ったとか。喜んでいいのか、哀れむべきなのか、とぼやいていました。
 最近はブラジルでも使える国際携帯電話が増えています。ブラジルではくれぐれも携帯ドロにご注意を。