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チャーベス大統領の敗因

 チャーベス・ベネズエラ大統領が提案していた憲法改正案は、国民投票で否決されましたが、同大統領は敗因を「支持者らが投票所に行かず棄権したことにある」と語り、「棄権は国家との約束に反する、勇気及び良心の欠如だ」となじり、任期末の2013年には大統領職を離れると言明しました。しかし、もしも有権者の15%が欲するなら、憲法改正案を再び国民投票にかけるとも語っています。この発言に野党は「国民は終身大統領を好まない。フィデル・国民はカストロの模写をベネズエラに持ち込むのに反対を表明した」と述べています。
 ベネズエラ国内では、国民投票が終わると同時に食肉、砂糖、鶏卵、バター類が不足し始めています。粉ミルクは国民投票前には店頭に現れましたが、最近、再び不足の状態にもどっているそうです。カラカス市内のスーパーマーケットからは、トイレット・ペーパーも姿を消しています。
 こうした物不足から国民投票でチャーベス大統領が敗北したのは「生活必需油品不足が原因」との分析もあります。