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個人消費拡大続く

 ブラジル家庭の消費が、この3年間で13.3%も伸び、好調が続いています。ブラジル地理統計院(IBGE)によると、レアル・プラン開始以来、国内小売の販売好調が継続しているそうす。
 今年第1四半期の小売販売増の加速化には大手小売店チェーン及びローンを供与する金融機関も驚き、このまま今年も好調は続き、国内需要増が経済成長を押し上げると見ています。
 13年前、レアル・プランによって、それまで猖獗を極めたハイパー・インフレが封じ込められ、それによって国内消費が活発になりましたが、今回の需要増は要因が異なり、与信拡大、購買力向上、低インフレ、雇用増、金利低下傾向によるものと見られ、本来の経済のあり方が定着しつつあるとされています。
 このため国内の小売業者は販売強化に積極的に取り組み始めています。カーザス・バイアは今の状態が続けば、年内に50店の新規開店も可能としています。同社の今年第1四半期の販売は、対前年同期比で10%の伸びになっています。仏系のスーパー、カルフールは今年、昨年の2倍の20店の新規開店を、またウオールマートも新規に28店の開店を計画しています。
 各社の国内投資の活発化で、建材店も好調な売り上げを見せており、ジシコの売り上げは15%も伸び、年内の伸び率も12%から15%に上向き修正しました。