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刑事裁判関係法規改正案を可決

 下院議会で、いま5年〜10年とされている殺人事件などの凶悪犯罪の裁判迅速化法案が可決されました。この可決で裁判期間が半分に短縮される可能性が出てきました。その他関連法案として、被告人をビデオ会議によって取り調べることを可能とする法案、刑務所内での携帯電話使用禁止法案も可決されました。
 また上院では、殺人罪による受刑者のセミアベルト制(日中外出、夜間刑務所で過ごす)享受者は刑期を60%を終えていることが必要で、再犯の場合はこれをさらに長期化するという法案を可決しました。
 刑務所内で携帯電話を使用できなくしたことで、犯罪組織PCC(都第一コマンド)によるサンパウロでの襲撃事件といった凶悪犯罪が防止されることになります。
 今回の国会で法案可決行われたのはリオで発生した、悪漢一味に自動車を奪われ、車を降りたがベルトをはずすひまがなく、そのまま自動車で長距離を引きずられて死亡したフェルナンデスちゃん惨殺事件がきっかけになっています。