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日系人として初の空軍総司令官誕生

 日系人として初めて総司令官となった斉藤準一空軍大将(64歳、二世)の就任式がさきごろ、ブラジリアにあるブラジリア空軍基地内で行われました。就任式には、ワルジル・ピーレス国防大臣、ルイス・ブエノ前総司令官、島内憲大使をはじめ、斉藤総司令官の親類や日系コロニアの代表者ら約3百人を加え、1000人以上が参列、斉藤大将の総司令官就任を祝いました。斉藤総司令官は挨拶で、「日本人を先祖に持つ者の一人として、重要な職につけたことを大きな誇りに感じる」と、日系社会への感謝の気持ちも述べました。
 斉藤総司令官は、6人兄弟の長男としてポンペイアで生まれました。小学校時代はツパンで過ごし、中高はサンパウロで進学。その後、会計専門学校に一度入学するが、姉の友人が身に付けていた空軍服に憧れをもち、空軍への道を志したといいます。60年に士官学校に入学し、卒業後は軍参謀本部教官、英国ブラジル大使館空軍武官、軍作戦部長など様々な役職を歴任。今まで、飛行時間は6千時間を越えているそうです。06年には軍参謀本部長に就任していました。
 家族は、リオグランデ・ド・スール州生まれのレジナ夫人との間に3人の子どもと孫が5人います。同総司令官は外出よりも読書を好む思索派で、技術や経済に興味があるそうです。