仏系NGOのテーラアチバの職員3名(女性1)が2月末、コパカバーナの事務所で刺殺体で発見されました。遺体は営利なナイフで刺されていました。容疑者として、元ストリート・チルドレンだったのを同NGOが引き取り、事務所で手伝うようになって10年になるタルシゾ・ラミレス(25)が手配されました。同NGOはリオ市内のストリート・チルドレンを世話するプロジエクトを推進しています。
ラミレスは貧民街の若者40名を集めて指導する補助教育プログラムを担当し、月804レアルの月給をもらい、篤志家の好意で月謝を払ってもらって大学に通い、経営学を学んでいました。先ごろ、8万レアルの不正経理が発覚、ラミレスがその責任を追及されたことから、今回の犯罪を思いついたとされています。犯行は、仲間を2人雇い、実行したようです。
今回の事件は、フランス全土にショックを与え、新聞、テレビ、インターネットにブラジルでの犯罪が大きく取り上げられています。有力紙のルモンドとフィガロは、「リオは世界で最も危険な都市」と報じたそうです。