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リオ見物は危険

 カーニバルが迫ってきて、日本からの観光客は「リオのカーニバルを見たい」という人が多く見かけられ、リオ行きを希望する人も多いのですが、いまリオは犯罪多発地帯で、観光など勧められたものではありません。つい先日も、こんなことがありました。
 パン屋さんを襲った強盗一味とそれを追跡、逮捕しようとした軍警兵との間で銃撃戦が行われたのです。軍警兵はピストルで反撃する一味の1人を射殺、2名を逮捕しましたが、軍警側も2名が負傷しました。軍警の追跡は、世界的に有名な海岸リゾート地帯のコパカバーナで行われ、この浜辺では銃弾が乱れ飛び、自動車、街路樹、商店、家屋を銃弾が直撃、流れ弾で18歳の女性が負傷してしまいました。
 ベルトラメ州保安長官によると、貧民街の麻薬取締り強化で、追い詰められた麻薬売人たちが、強盗に早や変わりしたということです。
 その他に、同じリオの観光名所、コルコバードのキリスト像に向かう道の途中で、観光客15名がピストル武装の追いはぎに遭い、貴重品類を奪われました。昨年7月には、サンパウロ市在の観光客がピストルに撃たれて死亡するという事件も起きています。正直言って、いまはリオ観光は断念した方が無難です。