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やっぱり日本は遠い国

 ブラジルの著名な横文字新聞「エスタード・デ・サンパウロ」紙に「世界のキス」というタイトルで主要各国の「キス」事情が掲載され、日本の項目に「ある地域では口で眉毛を抜く習慣がある」と書かれていたそうです。日本人なら誰もが首を傾げる内容で、サンパウロ日本総領事館が「事実に反する」と訂正を申し入れ、一週間後に訂正記事が掲載されたといいます。
 キスの風習にしては、記事の内容自体が意味不明ですし、総領事館が直ちに訂正を申し入れたのも適切な処理だったと思います。しかし、問題は、日本のことに関しては、一流紙の記者にしてこの程度の理解しかしていない、ということです。しかも、日系人が140万人もいる国なのにです。実際、他国の風俗習慣まで理解することはなかなか出来なく、それだけに当事国は絶えず文化を発信し続ける必要があるわけです。残念ながら日本は、経済交流に比べ、文化交流が十分ではありません。もっと日本理解のため、努力する必要があるようです。
 それにしても、ブラジルと日本は、遠く離れた国であることを思い知らされました。