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375対420のせめぎ合い

 ブラジルの新しい最低賃金をめぐり、労働団体と政府がせめぎ合いを続けています。労働団体は420レアル(約23000円)を主張し、政府は375レアル(連邦予算にはこの数字が組み込まれています)を更に下回る367レアル(約20000円)を提案しています。政府が最低賃金を下げてきた理由をマーンテガ財務相は「経済成長率4・5%を見込んでいたものの、達成できそうもなため、下げざるを得ない。国は投資を必要とし、社会保障分野にこれ以上の税金を回せない」と説明しています。
 これに対し労組団体は、あくまで420レアルを要求をしており、この差はなかなか縮まりそうもないということです。