ブラジルの最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルのニュースをお届けします。

17年の実質成長最大3%見込む=衛生・化粧品業界=

 地元での報道によると、ブラジル衛生用品・香水・化粧品協会のジョアン・カルロス・バジリオ会長は9月下旬、サンパウロ市内で開かれた見本市「in-cosmetics Latin America」の開会式で、「2017年には対前年比で実質1~3%ほど成長するだろう」と指摘しました。

 バジリオ会長はまた、「実質成長率は年末の販売動向次第で変わるが、季節要因による販売見通しは悪くない。騒々しい政治状況が消費意欲を減退させる可能性については依然として残っている」とも述べました。ブラジルは現在、同業界の市場規模は米国、中国、日本に次ぐ世界4位です。同会長は「近く日本を抜いて3位に返り咲く」との見方も示しました。

空港で現金を押収

 地元紙の報道によると、国税庁は9日夜、サンパウロ州カンピーナス市のビラコポス空港で、ポルトガルリスボンから到着した乗客が所持していた未申告の現金1万8000ユーロ(約238万円)を押収しました。この乗客は西アフリカのギニアビサウ出身の男性で、ポルトガルのパスポートを所持、当局は男性が国際的な麻薬取引に関係している可能性があるとして監視していました。

 国税庁はここ40日間に、今回のケースと似たような状況下で、2人がコカインの国際的売買によって逮捕されたとしています。1人はグアルーリョス空港(サンパウロ州)で、もう1人はリスボン空港(ポルトガル)で逮捕されています。同庁は声明を発表し、「(今回)押収された現金は違法な目的のため(コカイン購入など)に使用される可能性があった」と指摘しています。

17年の予想インフレ率低下

 地元での報道によると、ブラジル中央銀行(BCB)が公表した週次レポートで、インフレ率は前週よりも低く、経済成長率は前週よりも高いことが判りました。100を超える金融機関のアナリストが予想したものです。

 インフレ率の予想は、2017年は2.95%、18年は4.06%といずれも前週よりも0.02ポイント低いものでした。経済成長見通しは、17年は前週よりも0.02ポイント高のプラス0.70%、18年は0.08ポイント高のプラス2.38%になっています。

A型肝炎が急増 昨年の7倍=サンパウロ市=

 サンパウロ市保健局の発表によると、過去一年間(9月16日まで)にA型肝炎として届けられた患者数は517人で、この内2人が死亡しています。昨年の患者数は64人で死亡者も出ていなく、今年は700%以上も増加したことになります。国内メディアが報じています。

 サンパウロ市内で症例が確認された517人中452人は男性です。年齢層を見ると、415人が18~39歳です。感染者のほぼ半数(237人)が、無防備な性的接触で感染し、汚染された水や食品からの接触感染者数は53人でした。サンパウロ州全体の患者数の90%がサンパウロ市民が占めています。

 A型肝炎は、肝臓にウィルスが感染して発熱する病で、衛生状態が悪い場所で感染しやすく、とくに子供が危ないといわれます。この感染を予防するには、性交時のコンドーム使用や性交前後の手洗い、性器および肛門部の洗浄、食事前の手洗いが効果的とされています。

オバマ氏がブラジルで北朝鮮との対話強調

 グローボ紙によると、ブラジル訪問中だったバラキ・オバマ米国元大統領が5日、サンパウロ市で開かれたイベント「グローバル市民」で講演、「北朝鮮は真の脅威だが、戦車や戦闘機では問題の解決は出来ない」と持論を展開し、外交政策で解決を図るべきと強調しました。

 オバマ氏は、「(北朝鮮の問題は)軍隊の関与なく解決できる。成功した経験もある。北朝鮮の挑発に乗るべきではない。対戦相手と銃を使わずに問題を解決することこそ、外交というべきだ」と外交力の発揮を訴えました。

 オバマ氏は、大統領だった2011年にミシェレ・オバマ夫人と2人の娘と共に、リオデジャネイロ市を訪れ、ジルマ・ロウセフ元大統領と会談しています。6日、オバマ氏はアルゼンチンに向けブラジルを離れました。

ヌズマン五輪会長を買収容疑で逮捕

 リオ五輪誘致で国際オリンピック委員会委員の票を買収した容疑で捜査していた連邦警察と連邦検察庁が5日、ブラジルオリンピック委員会のカルロス・アルツール・ヌズマン会長と同会長の右腕でリオ五輪委員会のレオナルド・グリナー元執行役員を逮捕しました。グローボ紙が報じています。

 同会長は、リオ市レブロン区の自宅で逮捕され、市内中心部の連邦警察本部に連行されました。同氏はブラジルオリンピック委員会の会長を22年間勤めています。ヌズマン会長の弁護士は逮捕は厳し過ぎるとして、「今後、事実をはっきりさせる。何が起きているのかわからない。何を証拠に逮捕されたのかを調べる。厳しい処置であり、正当な手続きとはいえず、異常な処置である」と逮捕を批判しています。

 国際オリンピック委員会は声明で「捜査に協力している」と述べ、同倫理委員会の内部調査を進めるため、ブラジル当局に情報の提供を求めています。同委員会は同時に、ヌズマン会長に対する何らかの処置を講じる可能性も指摘しています。

 連邦検察庁によると、逮捕されたヌズマン会長とグリナー元執行役員は、汚職マネーロンダリング、犯罪組織形成の容疑で起訴さ
れる見込みです。捜査関係者の話では、票買収計画にはセルジオ・カブラル元知事も関与しているとしています。買収資金は、アルツール・セーザル・ソアレス・デ・メネゼス・フィーリョ氏が提供したとして逮捕状が出されていますが、アルツール氏は逃亡中で未逮捕です。
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 票買収は東京五輪誘致でも同じ仕組みだったと指摘されており、今後問題化する可能性もあります。コンサルタント料として多額の金が支払われており、日本のオリンピック委員会は問題なしと報告していますが、このままでは日本の検察はブラジルに劣るということになりかねません。

警備員が放火 園児4人死亡

 国内メディアによると、ミナス・ジェライス州北部の保育園で5日朝、同保育園の警備員の男が数人の園児にアルコールをかけて火を点け、園児4人が死亡、園児や事務職員ら40人がやけどをしました。負傷者らのうち15人は器具を使って呼吸している状態で重傷です。現在、犠牲者の数にはばらつきがあり、消防は園児は4人と発表し、警察は5人死亡としています。

 警察によると、火を点けた男は8年前から同園で仕事をしている夜間警備員で、氏名や年齢などは公表していません。男も入院中で、病状は深刻な状態といわれます。

 負傷者が入院している病院は「やけど治療に使用する医療資材が不足している」と語り、警察は、やけどの治療のため州都ベロ・オリゾンテ市内の病院へ負傷者を飛行機で搬送する準備を進めています。

史上最大の強盗事件、実行前に一網打尽

 地元メディアによると、サンパウロ州文民警察犯罪捜査局は、サンパウロ市南部にあるブラジル銀行メイン金庫へ通じるトンネルを堀り、10億レアルを奪おうとした強盗グループ16人を実行前に逮捕、現金強奪事件を未然に防ぎました。

 警察は怪しい動きをするグループを掴み、2カ月にわたって監視していました。捜査関係者は「彼らは多額の現金が保管されている銀行の準備預金金庫を襲おうとしていた。その金庫に通じる500メートルのトンネルを掘っており、犯人たちの目論見が成功していれば、史上最大の金庫破り事件になっただろう」と述べています。

 トンネルが掘られた場所近くに住む住民は、「犯人が利用していた家からは異音も全く聞こえず、コンビ車に乗った若者が到着して、若い女性がドアを開けるのを見ただけだ。彼女は知らない顔で、奇妙だと思われたのは、若者はいつも早朝に出かけていたことぐらい」と証言しています。別の住民も調べに、「男性の一人と接触したが、普通の人物だった。話しかけても違和感は感じなかったし、不審な様子もな見られなかった」と話しています。

 警察によると、この500メートルのトンネルは、4カ月かけて掘られました。トンネル内は木材や鉄の棒で固定されており、照明も付けられていました。トンネル出発点の家は物流センターとして利用されていた建物で、犯人達が購入していました。

2018年は予想の7.3%を上回る伸び=自動車販売=

 国内メディアによると、全国自動車工業会(自工会)のアントニオ・メガレ会長は先ごろ、ブラジル自動車工業は回復期に入っており、来年は今年より成長ペースが加速するとの見通しを語りました。2018年の業績予想の数字は示しませんでしたが、国内新車市場の拡大速度が今のまま継続するなら自工会予想の前年比7.3%増を上回るとしています。業界誌は、来年は二桁成長に近づくと予測記事を出しています。

 メガレ会長は、金利引き下げや失業率の低下、景気後退の終了といった経済指標を並べ、「これらの指標は、経済が復調課程に入り、不況の終わりが近づいている証だ」と、経済は最悪期は脱したと述べました。この経済の復調が、自動車販売増をもたらす、というのが同会長の見通しです。

 ブラジルの車使用者は、車1台当たり人口5人と伸びる余地があり、車市場は拡大を続け世界の5大市場に返り咲く可能性を秘めています。ただ、販売台数が不況前のレベルにまでを回復するには、かなりの時間がかかるとの見方が一般的です。

 ブラジルの新車市場は年間販売台数が380万台に到達した2012年をピークに販売台数は落ち込み続け、2016年には205万台にまで減少していました。

日系団体が各民族の平和共存の象徴「国際民族舞踊祭」を開催

 世界各国からの移民で成り立っているブラジルらしい行事である第46回国際民族舞踊祭(ブラジル日本文化福祉協会主催、松尾治実行委員長)が先ごろ、サンパウロ市東洋街の文協大講堂で行われました。今年は「民族同士の調和の夢」をテーマに38団体が参加、27カ国・地域の伝統的な踊りや音楽が披露されました。会場にはルーツの様々な文化・風俗・習慣を持つ人々が2800人参集し、多種多様な伝統文化の交流を行いました。

 舞踊祭はポルトガル系グループ「Arouca São Paulo」の伝統舞踊で幕が開き、ドイツ、イタリア、ギリシャ、ロシア、リトアニアハンガリーと次々に各国の踊りが披露されました。アジア地区からも日本、台湾、韓国のグループが踊りを披露し、南米のチリ、ボリビアウルグアイにルーツに持つ人々も、それぞれの伝統文化に裏打ちされた踊りを紹介しました。日系人の演し物は龍(じゃ)踊り、徳島阿波踊り琉球舞踊でした。

 会場では各国の工芸品や食品なども販売されました。工芸品を見ていたロシア系2世のディマス・ヴィガリンさん(38)は「ブラジルは開かれた国で、多くの共同体が互いに知識や伝統を交換しながら統合している。日系社会はその好例でしょう。そうした統合そのものが、サンパウロの伝統とも言えると思う」と、同祭に対する感想を述べていました。

 同祭の実行委員長を務めた松尾さんは「人種同士の融和、友情を深め、ブラジルでは各人種が一緒に平和に暮らしている。この舞踊祭は、各民族が一緒に平和に暮らしていけることを世界に向けて発信していると思う」と語りました。