ブラジルの最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルのニュースをお届けします。

詐欺被害者890万人

 地元メディアによると、全国商店経営者連合が18日、同連合とクレジット保護サービスで実施した調査結果を発表、12カ月間に消費者890万人が何らかの詐欺に遭ったとしています。被害者の41%(365万人)がクレジットカードのクローン(複製)による被害です。次いで多いのが「ニセの払込書」を使った詐欺で、被害者の13%(約116万人)がこれに遭っています。ほかにデビットカード複製(11%)、ローン契約にまつわる詐欺(11%)の被害も多く見られました。

 ブラジルでは、クレジットカードを日常生活で気軽に使います。ビールや串焼きなどといった飲食物や衣料品店ではもちろん、アクセサリー等を道端で販売している露天商ですらカード決済端末を持っていないと商売にならないといわれます。このカード利用者を狙った詐欺が横行しているのです。同調査では、被害者の48%はインターネットを使った取り引き、物品購入で詐欺に遭っていました。

トヨタがハイブリッド・フレックス車を生産

 地元メディアによると、トヨタ自動車のブラジル法人は17日、電力、エタノール、ガソリン、そしてエタノールとガソリンの混合燃料で走行するハイブリッド・フレックス燃料仕様のカローラ・セダンをブラジル国内で生産開始すると発表しました。

 同社によると、同モデルは世界初のハイブリッド・フレックス燃料車です。生産は2019年下半期(7~12月)にインダイアトゥーバ工場(サンパウロ州)で始め、ブラジル市場では10月から発売を予定しています。

海賊版DVD工場を3カ所摘発

 16日付地元メディアによると、海賊版DVDを大量に製造し販売していた組織が16日、サンパウロ州文民警察に摘発されました。警察はサンパウロ市内中心部の海賊版DVD製造工場3カ所を摘発、6人を逮捕しました。工場の一つは建物の3フロアを使用した大規模なもので、インターネットを介してダウンロードした映画などのデータを何台もの機器を使ってDVDに焼いていました。現場には露天商や小売店に卸される何千枚もの映画やゲームのDVDが秘匿されていました。

 サンパウロ市内に点在するの露店や小売店には、透明ビニール袋で包装されたDVDが安価で販売されています。これらのほとんどは国内外の映画やテレビドラマのDVDですが、それらの多くは正規に製造・販売されているものではなく、著作権者の許可を得ることなく無断で複製されたものです。

 サンパウロ市内の、かつては「日本人街」と呼ばれ、現在は「東洋人街」と呼ばれるリベルダーデ地区でも、日本の映画やテレビドラマなどの海賊版DVDが堂々と売られています。

サッカー連盟元会長 を賄賂で永久追放

 地元メディアによると、国際サッカー連盟倫理委員会は15日、ブラジルサッカー連盟元会長のジョゼー・マリア・マリン氏(86)を永久追放処分にしたと発表しました。この決定により同氏は今後一切、サッカーに関係するい活動にはかかわることができなくなりました。

 1982~83年にサンパウロ州知事という要職に就いていたマリン元会長は、サッカーを取り巻く利権に絡む国際的な汚職に関与したとして2017年に米ニューヨークの裁判所で有罪判決を受け、現在も米国内で収監されています。

 国際サッカー連盟は、マリン氏はブラジルサッカー連盟会長の職にあった12~15年の間に、同連盟および南米サッカー連盟北中米カリブ海サッカー連盟のスポーツイベントの放送権に関するメディア、マーケティング企業らとの契約に絡んで複数の企業から賄賂を受けていたとしています。国際サッカー連盟倫理委員会は数々の汚職へのマリン元会長の関与から、同氏をサッカー界から永久に追放するだけでなく、罰金として100万スイスフラン(約1億1100万円)の支払いを命じる決定を下しています。

 なお、マリン氏の後任としてブラジルサッカー連盟会長を務めたマルコ・ポロ・デル・ネロ氏もまた、マリン氏と同様に企業から賄賂を受け取っていたとして18年4月に永久追放処分となっています。

オートバイ生産 年間110万台に上方修正

 地元メディアによると、ブラジル二輪自工会は今年の年間生産台数の見通しを昨年比4.2%増の108万台から6.1%増の110万台に引き上げました。同会のマルコス・フェルマニアン会長は「オートバイ業界の今年第1四半期の復調は予想以上だった。過去最低水準の金利と銀行による信用供与の拡大が、業界の回復に寄与した」と好調の原因を述べました。

 ただ、主要輸出先のアルゼンチンの経済状況は依然として厳しく、オートバイ輸出は落ち込んでいます。第1四半期の輸出台数は1万1382台と前年同期比で51.2%下回りました。3月だけでも、前年同期比マイナス54.5%と大幅な落ち込みです。昨年3月の輸出台数は7747台でしたが、今年3月は3525台と振るいませんでした。

 輸出台数は落ちてもアルゼンチンは、ブラジル製オートバイの大得意先です。今年1~3月のアルゼンチン向けの輸出台数は3832台、米国向けは2224台、3番目のカナダは1488台でした。

工業の成長予想プラス1.1%に修正

 11日付地元メディアによると、全国工業連合が11日、ブラジルの工業は勢いを失い、今年の成長予測を対前年比プラス1.1%と大幅に低下と発表しました。同連合は今年の業績の伸びを、前年比プラス3.0%と予想していました。

 同連合は、「昨年の選挙後に期待された経済の大幅な改善が生産活動に寄与せず、生産活動は低調なままだ」と指摘しています。低成長にとどまるという根拠は、「社会保障改革をはじめとするブラジル経済の構造改革が考えられていたよりも複雑で時間がかかっているからだ。社会保障改革の遅れは税制改革の議論の実質的な前進を妨げている。税制の合理化は歪みを無くし、コストを削減、競争力を高めるのに大切だ」としています。

 なお、同連合は、ブラジル経済の成長見通しについてもプラス2.7%からプラス2.0%に下方修正しました。同連合経済政策担当マネジャーは「今年初めの活動ペースは予想よりも弱かった。失業率は依然として高く、各世帯は消費意欲に欠け、企業各社は状況が悪化している」と指摘しています。

大統領、エルサレムへの大使館移転を明言

 地元メディアによると、ジャイル・ボルソナロ大統領は8日、テレビ番組の中で、テルアビブにある駐イスラエル・ブラジル大使館をエルサレムへ移転させる考えをあらためて語りましたが、その時期については言及しませんでした。

 今年1月に大統領に就任する前から、駐イスラエル大使館をエルサレムへ移転させる意向を示しており、この日のインタビューでも、大使館移転について「考えは変えていない」としながらも、「我々は誰とも対決したくない」と語りました。大統領によると、大使館をエルサレムへ移転させる考えには、パレスチナとイランが反対しています。

 ボルソナロ大統領は今月初めにイスラエルを訪問、通商事務所をエルサレムに開設すると発表しました。イスラエルのネタニヤフ首相は、通商事務所の開設がブラジル大使館エルサレム移転への第一歩になる可能性があると捉えています。

輸入車販売台数11%超マイナス

 ブラジル自動車輸入・製造業者会は3日、2019年第1四半期(1~3月)の輸入車の販売台数を18年同時期を11.4%下回る7493台と発表しました。同会にはロールス・ロイス、ポルシェ、ランボルギーニフェラーリジャガーボルボ、スズキ、起亜、奇瑞汽車(Chery)など、16メーカーとブランドが加盟しています。

 同会のジョゼー・ルイス・ガンヂニ会長は3日行われた記者発表で、「18年11月以降の経済の不振と為替レートの激しい変動、国内に生産拠点を持つ自動車メーカーを保護する政府の姿勢などで販売台数が減少した」と述べ、今年3月の結果を、「3月は(国内の新車)には良い月だったが、我々(輸入業者)にとってはひどい月だった」と語りました。

 同会は今年の初め「19年の輸入車販売台数は前年比33%増の5万台に達する」と予想していましたが、第1四半期を終えたいまは、前年に対して11%以上のマイナスになっています。しかし同会長は、「今年の年間販売台数5万台という予想は修正しない。今年第1四半期は異例で、経済が回復すれば予想は達成できる」と強気の姿勢でした。

ボルソナロ大統領は最低の支持率

 調査会社ダタフォーリャが7日発表した世論調査によると、1月に第38代大統領に就任したジャイル・ボルソナロ氏の支持率が、軍事独裁政権から民主化された後の歴代大統領の中で、任期が始まって3カ月後では最も低い大統領でした。同日付地元伯メディアが報じています。

 調査は4月2~3日、130の自治体で実施され、16歳以上の市民2086人から話を聞いています。結果は、ボルソナロ政権は「非常に良い/良い」としたのは32%で、33%は「普通」、30%は「悪い/非常に悪い」と回答しています。「わからない」および無回答は合わせて4%でした。

 歴代大統領の最初の3カ月を終えた時点での支持率(非常に良い/良い)および不支持率(悪い/非常に悪い)は、1990年3月に就任したフェルナンド・コロル氏は支持36%、不支持19%、95年1月に就任したフェルナンド・エンリケ・カルドゾ氏は支持39%、不支持16%、03年1月就任のルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ氏は支持43%、不支持10%、11年1月就任のジルマ・ルセフ氏は支持47%、不支持7%でした。

 ダタフォーリャの調査結果が公表された7日、ボルソナロ大統領は「私が2回戦で皆に負けるだろうと言っているダタフォーリャの調査に対しコメントする無駄な時間はない。その調査にはルラとジルマが私よりも賢いという項目がある。ありがとう、ダタフォーリャ」と返答しました。

 ボルソナロ氏のコメントは、今回の調査でボルソナロ氏を「非常に賢い」と評価したのは全体の58%だったのに対し、03年の調査でルラ氏を評価したのは69%、ジルマ氏を評価したのが85%だったことに基づいたものです。

ブラジルの貧困拡大

 5日付地元メディアによると、世界銀行はブラジル国内で貧困が拡大していると警告しました。4日公表の報告書で世銀は、2014年から17年にかけて貧困層が拡大し、総人口に占める貧困人口の割合が21%に達したとしています。17年には4350万人が貧困に直面していたことになります。

 報告書は、ブラジル国内の貧困層は14~17年の間に3%拡大し、新たに730万人の人が1日5.50ドル以下で生活する厳しい状況におかれ始めたとしています。貧困者は14年には3620万人(総人口の17.9%)でしたが、3年後の17年には4350万人(同21%)にまで増加しました。増加の原因は景気後退にあるとしています。